無力
とある町に ひとりで電車に乗ったチョコラブちゃんがいました。
迷子になって 冒険が始まって
ちょっと不安だけど すっごくたのしい。
彼女はすぐ次の駅で降りました。
そしたら今度は、窓に鉄の棒がついた車に乗せられました。
「あたち、これには乗らなくていんだけどなぁ・・・」
でも、冒険。
ちょっと不安だけど すっごくたのしい。
車は 角をいっぱい曲がって
大きな建物のあるところに止まりました。
そしたら今度は、棒で囲まれた小さな四角の中に入れられました。
「あたち、ここには入らなくていいのになぁ・・・」
でも、冒険。
ちょっと不安だけど でも赤ちゃんもいるからすっごくたのしい。
「あれ? あたちたち一緒に遊べないね」
「いつも隣同士だけ」
「あたち、もうここつまらないから おうちに帰りたい」
「おじさん、あたちを帰して」
「どうしてここから出してくれないの?」
「あたち、不安だよ・・・。」
6つ寝たころ おばちゃんが3人来ました。
チョコラブちゃんをジロジロ見たり、触ったり、ひそひそひそと。
でも、にこにこにこと話してます。
チョコラブちゃんにも分かった言葉がありました。
「今度はこのおばちゃんの家に行くのね♪
明日迎えに来てくれるのね。」
ちょっと不安だけど すっごくたのしみ。
チョコラブちゃんはいい子に次の日を待ちました。
楽しみに待ちました。
でも、チョコラブちゃんを迎えに来たのは、
はじめて見るおじさんでした。
そのおじさんはとても辛そうな顔をしています。
とおく遠く 車に乗りました。
ちょっと不安。すっごく不安・・・。
チョコラブちゃんは、魂になって 人間の難しい言葉も
わかるようになりました。
「あたちの命は救われるばすだったのに、
偉いおじさんが、決まりだからダメって言ったのね・・・」
チョコラブちゃん、助けてあげられなくてごめんね・・・
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